スタッフブログ

幸せのしくみをつくる

2023年5月17日

社長ブログ

システム会社から旅館に転職

「喜泉」には、大切にしている経営理念があります。

「私たちは、ふるさとを愛し、日本一の笑顔で仕事ができる感幸旅館(かんこうりょかん)を目指します」

 笑顔、そして幸せ。これらをつくり出すことが、私の使命だと思っています。

でも、日々の仕事の中で、笑顔や幸せをどうつくっていくのか。これを〝仕組み化〟してくれた社員がいます。その社員のことをお話したいと思います。

 彼との出会いは5〜6年前。ハローワークから「喜泉」に求人応募してきてくれたのがきっかけです。前職は、システム会社のエンジニアでした。IT業界にいた人が旅館に転職を希望するなんてめずらしいな、と思いましたが、なにせ旅館は慢性的な人不足です。働いてくれるのなら大歓迎!という気持ちで、採用させていただきました。

最初は、インターネットからの宿泊予約関連の仕事をしてもらいました。ネット専用のプランをつくって公開してくれるなど、これまでできなかった取り組みに力を尽くしてくれました。これは本当に大助かりでした。

短所は長所になり得る

 ただ、一つだけ、気がかりなことがありました。彼は几帳面ゆえに、相手にも几帳面さを求めるところがあります。特に、ミスに関しては厳しく、私は何度注意されたか分かりません。うっかりしている私がいけないのですが...。

 また、スタッフ間で話すときも、ストレートな物の言い方をします。はっきりと言ってくれるのはよいのですが、場合によっては、場がシュンとしてしまうこともあります。

でも、そんな彼だから、お客様のサービス向上に役立つシステムをしっかり構築してくれていると思っています。例えば、お客様のスマートフォンで飲み物などを注文できるシステム。この導入に大きく貢献してくれたのが彼です。システム業者さんもびっくりするくらいの活躍をしてくれました。几帳面でストレートだからこそ、システム導入を成功に導いてくれたと思います。

人生の質を上げる仕組みと学びを

そんな彼にいま、変化が起こり始めています。その発端となったのが、前回のブログでお伝えしたネパール人スタッフ、ケーシー君です。後輩であるケーシー君を育成しようという気持ちからか、態度が少し柔らかくなったような気がします。

彼は、家族をとても大切にしています。家族のために、システム会社を辞め、「喜泉」に来てくれました。もともと愛情豊かな人なのだと思います。会社に成長をもたらしてくれるキーマンではないかと思っています。

組織という観点から見ると、「喜泉」という会社は、社員を幸せにする仕組みを整備している、とはまだ言えません。給与制度、昇進制度など、整えなければならないことはたくさんあります。

そのことに気づかせてくれたのも、彼です。彼が「ここは働く人を幸せにする仕組みがある」と言ってくれたとき、「喜泉」は良い組織になれているのだと思います。

これからは、仕組みづくりとともに、幸せになる技術をスタッフと一緒に学びたい。そのために、月1回の勉強会を開き、幸せとは何か、みんなの給与を上げるためにはどうすれば良いかなど、人生の質を上げる学びをしていきます。

お客様も、スタッフも、そして私自身も幸せになる感幸旅館。そんな旅館を、みんなでいっしょに作ることが目標です。

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