スタッフブログ

相手を知ると、自分が満たされる

2023年8月 4日

社長ブログ

気づくと関わり方が変わる

 3月、社員とともに研修を受けたというお話をしました。実は4月にも、1時間ほどの研修を受けました。社長の役割とは何か、幹部の役割とは?社員の役割は?そんなことを問いかける中で、チームワークを良くするには、コミュニケーションが大事だ、ということに行き当たりました。

じゃあ、コミュニケーションとは何か。いろいろ考えていく中で分かってきたのは、コミュニケーションとは、相手に関心を持つことだ、ということでした。

社員の中に、コミュニケーションがあまり得意でない人がいます。今だから言えますが、当初、私はその社員に、無視されているのかなと思っていました。こちらが話しかけても、あまり反応してくれないことがあったからです。だから、黙り込んだときは、それ以上関わらないようにしていました。

 でも、その社員は、無視をしていたわけではなく、どうコミュニケーションをとっていいのか分からず、黙り込んでいただけだ、ということが分かったのです。

それ以来、その社員に対する私の関わり方が変わりました。無視されているのではない、と知った瞬間、まず気持ちがラクになりました。そして、黙り込んでしまっても、関わるのをやめるのではなく、様子をみながら声をかける、というコミュニケーションができるようになりました。何より、黙り込んでも問題ない、と思えるようになったのです。

新商品が生まれる予感?

私は、自分が気分良く過ごすために、山を散策するという習慣があります。以前は、私が泥だらけの靴で帰ってくると、妻は「泥をちゃんと払って中に入って!」と言っていましたが、いっしょに研修を受けたあとは、「山菜たくさんとれた?」など、穏やかに聞いてくれるようになりました。私が、体と心を整えるために山に行っていることを理解してくれたのだと思います。これも、妻が私の願望に関心を持ってくれた結果だと思います。

私にとって山の散策は、「自分で自分の機嫌をとること」なのです。まわりの状況や環境に振り回されてイライラしたり落ち込んだりするのは、自分の機嫌をとれていない状態です。それが、山に行くとすっきりします。つまり、山に行くことは、自分を満たす行為なのです。

これがいま、思わぬ効果を生んでいます。最近、私は山に入ってわらびを取ってくるのですが、これをペーストにして醬油にブレンドすると、とてもおいしい「わらび醬油」ができるのです。お客様に出してみると「おいしい!」と評判になり、新しい商品にしようかという話まで出ています。

健康だといろいろなことが好転する

研修を通して改めて気づいたのは、いっしょに働く仲間といっしょに学び、共通言語を持つことで、改善のアイデアがどんどん出てくるということです。共同学習の意義を実感しています。

さまざまな効果をもたらしてくれている研修を、私はこれからも継続していこうと思っています。社員たちも、研修が楽しくなってきているように思います。ともに学ぶ時間をもっととれるよう、次回はぜひ、社員がどんな研修を受けたいか聞いてみようと思っています。

いっしょに学ぶ中で、私の中に、次にやってみたいことも芽生えています。それは「健康経営」です。

かつての私は、すぐに風邪をひくような虚弱体質でした。しかし、山に行くようになってから、基礎体力がついてきました。虚弱体質は改善し、いまは風邪ひとつひかなくなっています。

ある社員は、50代になってからマラソンを始めました。「この年でこんなに体力がつくとは思わなかった」と喜んでいます。健康とは、すべての源であると同時に、自分のご機嫌をとることにもなるんだと思っています。

いま、私はこう思っています。健康とは、福利厚生ではなく、人材育成であり投資だと。社員がより成長できるように、社員の健康にも貢献したいと思っています。

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